省エネって??
先日受講した「住宅省エネルギー設計技術者講習」の修了証が届きました。
当日は、午後一番からの講習会。今回は講習最後に終了考査があり、気を引き締めて受講しないと、また受講しなくてはならず睡魔との戦いでした(汗)
今、国土交通省が推進している省エネルギー対策の一環なのですが、いわゆる温暖化や大震災を契機にエネルギー問題に直面しており、低炭素型の社会をつくることが課題となっています。
大規模な建築物は早々に対策を余儀なくされていたのですが、今回住宅に関してもその波が来たということです。(強制的に・・・)
住宅で省エネルギー?・・・太陽光発電やエコキュート何かで使用電力を抑える等考えてしまいますが、それだけではないんです!
建築物そのものにより気密性や断熱性、日射の遮蔽と取得、そして設備機器関係(冷暖房設備、給湯設備、換気設備、照明設備、太陽光・太陽熱設備など)により省エネを図るのです。
上記のような省エネの考えは建築物の性能を物理的に叶えようとするものです。(性能の良い?材料と機械によりコストを掛けて省エネしましょうって事。)使う側の意識の問題や本当の意味での環境問題への取り組みなのか?考えさせられます。
皆さんは、品格法や長期優良住宅など聞いたことはありますか?(近年、住宅の建設を検討された方は耳にしたことがあると思います)省エネルギー対策だけでなく、構造躯体や高齢者対策なども含めて建築物の性能を良くする法案ですが、融資の際、金利が優遇されたりします。
勿論、融資だけでなく良い部分も多いのです。建築物の対応年数は以前の建物(阪神淡路震災以前)より比較にならない程伸びていると思います。
しかし、設備機器類は大体10年も使えば色々と問題が発生してくるのです。例えば、洗面台や流しの水栓のパッキンが劣化して水漏れをしたり、ガスコンロの五徳(ゴトクと読む)がさび付いてきたり換気扇の調子が悪くなったり、中には排水管自体が鉛管を使用していて水に錆が混じってきたり等々、空調設備の交換が必要になってきたり照明機器に至っては電球自体(白熱球)が製造しなくなったメーカーもあります。最近はLEDの機器が主流ですが、ダウンライトなど壊れた際には電球の交換ではなく機器自体の交換が必要となるものも少なくありません。
こういった機器類や建築材料の変化は時代によってかなり差が出てきます。「10年ひと昔」とはよく言ったもので、10年前と今とでは様変わりしていますよね。そういう材料をつくる為に地球規模での環境を壊したりしていないのでしょうか?また、私たちの生活も変わってきました。
便利で楽して快適に!その為に新しいものをどんどん作って使っていくぬるま湯に浸かった生活・・・(温度や湿度などに対応でき無い身体になりそう・・・)
勿論、便利で快適に過ごすことを否定しているのではなくもう少し使用する側も考えなくてはならないのでは無いでしょうか?物を大事に長く使うことも必要ですよね、こまめにメンテナンスしながら使えば今より長く使えるのでは無いでしょうか?
また、ほんの少しだけ我慢して暮らしてみるのもいいかもしれません。(子供やお年寄りなど健康弱者は別として!)暑くて汗をかくからすぐエアコン、少し冷えてきたから暖を!ではなく汗をかかない体をつくるとか、衣類によって調整することもいるのかな?と思います。(折角日本には四季が有るのですから、四季を五感で感じて愛でるのも良いと思います。)
以前、高気密住宅を建築した際入居されたクライアントさんが夏に長袖をきていらっしゃり冬にTシャツで過ごされていたり・・・違和感を感じたことがありました。これでは、かえって身体を壊すのではないか?と思います。全ての方がそうでは無いと想いますが、本末転倒ですね・・・。
建築物もどんどん変わっていくことと思いますが、私たちも変わっていく必要がありそうです。